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zoom RSS 釈迦岳ツーリング 前編

<<   作成日時 : 2016/12/20 12:55   >>

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 《平成28年12月6日、火曜日。晴れ。》

 福岡県最高峰の釈迦岳(1231m・福岡県八女市、大分県日田市)に向け、バイクでツーリングに出発した。

 ツーリングを楽しむついでに、もし山頂が踏めたら…という謙虚な思いだった(自分で言うな!)。

 今回は、大阪南港から別府観光港をさんふらわあ(あいぼり号)で往復する、現地0泊のいわゆる弾丸クルーズというバイク利用の格安プランをネット予約した。

 この日は取り敢えず、大阪南港ATCコスモフェリーターミナルをめざし、15時頃、スズキGSR250で自宅を出発した。

 あいぼり号は南港ATCを19時05分に出発、別府港到着は翌朝6時55分の予定だった。

 出発1時間前までに乗船手続きをするようにとのことで、時間的に十分な余裕をもって、ツーリングを楽しもうと思った。

 加古川バイパスに入る直前、いつものキグナス石油で満タンにし、加古川西ランプからバイパスに入り大阪に向かった。

 前日より気温は下がっていたが、冬本番の寒さを思えばまだましだった。

 道中、第二神明道路の明石SAでちょいと一服とトイレ休憩をしただけで、その後は阪神高速神戸線・同湾岸線などを走り、南港北ランプを下りた。

 大阪南港は普段馴染みがないものの、車や電車で何度か行ったことがあり、かつて新門司行きのフェリーに乗ったこともあった。

 さんふらわあの乗り場が南港内で移転したようで、ATCコスモフェリーターミナルは初めての場所だったが、随所に案内表示があり迷うことはなかった。

 17時頃南港ATCに到着し、親切な係員の指示で船の近くにバイクを停め、発券所に向かった。

 乗船予約していたので手続きはスムーズに済み、クラブさんふらわあのスタンプカードにスタンプをもらった(帰りの別府ではスタンプをもらいそこねた!)。

 18時頃乗船になれますよと言われ、それまで待合室等で時間を潰すことにした。

 さんふらわあには、神戸・大分航路もあるのに、なぜ大阪・別府航路にしたのかというと、別府の方が目的地に近く、弾丸クルーズなので現地の滞在時間を少しでも増やそうという思いからだった。

 待合室で「おんせん県大分」のポスターなどを眺めたり、業務スーパーで買った税込27円の美山名水微糖珈琲を飲んだりして時間を潰し、バイクの元に戻るともうすっかり暗くなっていた。

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 17時40分頃乗船の合図を受け、船内にバイクで乗り込んだのは、トンキチ1人だけだった。

 このくそ寒い時期に、バイクで九州をツーリングしようなんて、はたから見れば酔狂に違いなかった。

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 車両甲板から32Lザック、バイクのシートバッグ、フルフェイスのヘルメット、電熱グローブを持ち、足拵えはザンバラン・パスビオGTで船室内に入った。

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 船室は、スタンダードという1人用の個室にしたが、バイク利用の弾丸クルーズなので、値段的には安く上がった。

 身一つ、ザック一つなら、ツーリストという相部屋でもよかったが、冬場に千m級の山を歩くかも知れない装備を準備し、しかもバイクでツーリングするとなれば、荷物が多くなり、断然個室の方が都合がよかった。

 電熱グローブの電池充電に長時間かかり、スマホも充電しなければならず、独占的に使える電源が必要だった。

 出港までまだ1時間あり、明朝までたっぷりと時間があった。

 することと言えば、夕食を食べることと入浴することくらいだった。

 食事と風呂、どちらを後先にするかよく考えず、本能的に夕食を先にしたが、逆の方がよかったかなと後からちょっぴり後悔した。

 船内レストラン(バイキング)利用はスマートで、荷物も減って楽でいいが、かねてよりトンキチのソロツーリングは、ビンボー旅行を楽しむというスタンスがあり、ビールと弁当をザックに持参していた。

 当日の出発前、家の近くにあるマックスバリュで当夜の弁当、翌7日の朝食と昼食弁当を買い、業務スーパーでも若干食料を補い、1缶27円の美山名水珈琲を忘れず買った。

 ビールは自宅にあったのを持参した。

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 翌日の朝、昼の弁当は消費期限切れ必至だが、この類の物は、冬場はこれくらいの時間なら大丈夫という変な自信があったので。

 船室で夕食の牛ごぼう御飯弁当を食べると腹が落ち着き、展望浴場に行った。

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 先客は一人だけで、広い浴室で清潔感があり、湯もきれいで気持ちがよかった。

 阪神間の街の明かりをガラス越しに眺め、ゆっくりと湯船に浸かっていると体がとろけるような至福の時だった。

 やはり旅はこうでなくっちゃと、無理にバイクで自走せず、フェリーにして正解だと思った。

 風呂上がりに展望デッキに行ってみたが誰一人おらず、同所を独り占めにして神戸の夜景を遠目に見、ほどなくするとイルミが点灯する明石海峡大橋が見えてきた。

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 しかし、デッキの上はさすがに寒く、湯冷めしそうだったので早々に船室に戻ることにした。

 20時過ぎになり、前夜仕事で睡眠不足の身には、これで十分に眠れる筈だったが、久しぶりの九州行きで気が高ぶったのか、次第に目が冴えてきたのだった。

 そうなると寝ようと思えば思うほど、寝つけない夜になった。

 船室内では喫煙できないので、乗船中、何度となく喫煙室に足を運んだ。

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 頭の中で、釈迦岳(普賢岳・大分県側ピーク)への道は前のように凍結していないだろうか、という一抹の不安がよぎり、あれやこれやと考えが湧いた。

 釈迦岳攻略の作戦は既に頭の中にあったが、そんなことを考えることにも疲れ、漸く眠りについたのは、日が変わってからだった。


 《12月7日、水曜日。晴れ。》

 5時過ぎに目が覚めた。

 一服しに行ったり、トイレや洗面を済ませ、テレビを見ながらゆっくりと朝食にした。

 前日マックスバリュで買ったミニ助六弁当だったが、量が少なかったので業務スーパーで買い足したいなり寿司を何個か食べた。

 給湯室でポットに熱湯を入れてきて、持参の紅茶を飲み、クリームパンを食べた。

 定刻6時55分に別府観光港に到着し、船内放送後に車両甲板に向かった。

 バイクに括りつけられていたロープは既に取り外されていた。

 シートバッグを取り付け、ヘルメットを被り、電熱グローブのスイッチを入れ、船外に飛び出した。

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 いよいよ楽しみにしていた2日目のツーリングが始まり、おんせん県大分、別府の地を走り始めた。

 天気も上々で、九州横断道路入口から山手方面に坂道を駆け上る。

 別府の街の光景が新鮮に目に映った。

 別府八湯の一つ、鉄輪温泉だったろうか、フェリー船内に飾られていた湯けむりのたつ温泉街の写真の風景が眼前に広がっていた。

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           【フェリー船内で接写した別府温泉の写真】            
 鶴見岳(1375m)を見ながら、別府インターから大分自動車道に入り、すぐに別府湾SAに入ったが、タバコを一服しただけで先を急いだ。

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 鶴見岳と言えば、毎年4月に「べっぷ鶴見岳一気登山」という海抜0mから山頂をめざすという面白いイベントが開催されており、ブロ友のyoppy702さんが今年参加されていた記憶が蘇った。

 大分自動車道を別府インターから日田インターまで走り、その間約70kmだった。

 沿線に雄大な自然が展開していたが、ことばで説明するには限界があった。

 マイカーにはドラレコを装着しているが、バイクにも付けておくべきだったと思った。

 この道中の雄大な景観の代表格はやはり由布岳(豊後富士・1584m)だった。

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 大分自動車道に由布岳PAがあり、ここから間近にこの山を眺めたが、少し手前から見る方が山容は格好よかった。

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 由布岳のそばには由布院温泉があるが、残念ながらまだ行ったことはない。

 最近は湯布院温泉と表記されることが多いようなので、以後この記事では湯布院、あるいは湯布院温泉に表記を統一する。

 由布岳PAを過ぎると、湯布院インターがあり、湯布院の街の方向を見ると、ぽっかり朝霧が浮かんでいた。

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 もう8時頃になっていたので、朝霧の見頃からは遅かったに違いない。

 湯布院の朝霧は有名らしく、フェリー内の喫煙室に湯布院の観光ポスターがあり、朝霧の中を歩く学生の姿が写され、まさに幻想的に見えた。

 湯布院からしばらく走って九重インターを通過し、トイレ休憩とコーヒーを飲んで体を温めようと思い、玖珠SAに立ち寄った。

 走っていると体が冷えてトイレが近くなり、温かいコーヒーを欲するために、コーヒーを飲めば利尿作用が起こり、体の冷えと相まってすぐトイレに行きたくなる。

 そのうえバイクを長時間運転すると、同じ姿勢なので体が固まり、お尻も痛くなるので適度に休憩が必要だった。

 この玖珠SAに入ったとき、トンキチくんも朝霧に遭遇することとなった。

 最初はあたり一面白いガスに包まれ、視界が遮られていた。

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 しばらくすると、だんだん晴れていったが、面白い光景に出合えた。

 ここで、何の葉っぱだったか、霜がビッシリついていて、当時の冷え込みをよく表わしていた。

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 そして、トイレのミラーで自画像を撮って遊ぶ余裕もあった。

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 釈迦岳再挑戦の結果はどうあれ、せっかく九州まで遠征したのだから、ツーリングを存分に楽しもうという心境になっていた。

 玖珠SAではファミリーマートが営業しており、100円のレギュラーコーヒーを飲んだりして20分ほど休憩した。

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 玖珠SAを出発し、5分ほど走ると、山の上にたくさんの風車が見え壮観だった。

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 そこは鏡山(675m)というところで、玖珠ウインドファームという風力発電所が、11基の発電設備を備え、タワーは68.0m、プロペラの全径は61.4mになるというものだった。

 その後、天瀬高塚インターを過ぎ、次の日田インターを9時頃下りた。

 スノーピーク奥日田キャンプフィールドをスマホでナビ設定し、国道212号(日田街道)、県道9号を走りながら、日田の市街地や郊外の風景を楽しんだ。

 大山ダムの湖畔を走る県道9号は快走路で、ツーリングを満喫した。

 山間にさしかかると、随所にスノーピークの案内看板が立てられており、迷うことはなかった。

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 スノーピーク奥日田(旧 椿ヶ鼻ハイランドパーク)に向かって坂道を駆け上がって行くと、前に見た覚えのある風車が見え出した。

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 9時50分頃、スノーピーク奥日田キャンプフィールドの看板が立つ場所に到着した。

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 ここからが正念場だった。

 前回もここまでは難なく来れたのだった。

 平成25年2月、日田市内のビジホに前泊し、当時乗っていたカワサキ250TRでここから釈迦岳(普賢岳、大分県側ピーク)に向かったが、途中林道の急坂で路面凍結によりバイクがエンストしてにっちもさっちもいかなくなり、撤退を余儀なくされた苦い過去があった。

 それから3年10ヶ月たった今、その再挑戦であったが、もし万が一同じ状況になれば、歩いて林道を詰める覚悟でいた。

 下の絵の現在地に位置していたが、椿ヶ鼻ハイランドパークというのは、スノーピーク奥日田キャンプフィールドの前身の施設だった。

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 普賢岳には国土交通省 釈迦岳レーダ雨量観測局があり、そこまで走って行けるかどうか、進んでみるしかなかった。

 もし道路凍結等で通行不能なら、歩く覚悟が出来ていたので、早いに越したことはなく、祈るような気持ちで林道をバイクで登り始めた。

 下の写真では釈迦岳レーダドームのドーム部分が少しだけ見えており、こんな道をバイクで登って行った。

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 前回撤退した箇所を無事に通り抜けると、小躍りしたくなるほど嬉しく感じ、先へ先へと急いだ。

 一部区間はサード及びローギアにチェンジしながら、ほとんどセカンドギアで登り、一箇所やはり凍結した部分が現れたが、何とか、急坂の林道を登ることが出来た。

 いよいよ釈迦岳(普賢岳)が近くに見えてきた。

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 本来オフロード車ならよかったが、ロードスポーツのGSR250にとっては過酷な坂道で、悲鳴をあげながらもよく頑張って登ってくれた。

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 このバイクのお蔭で、12月7日10時10分、釈迦岳(普賢岳、1231m、大分県側ピーク)に楽々と達した。

 前回の撤退がトラウマになっており、今回、そのことをずっと心配していたが杞憂に終わった。

 同山頂の当時の気温は2度。

 自宅からの自走距離は193.8kmだった。

 釈迦岳(普賢岳1231m・大分県日田市)山頂には国土交通省 釈迦岳レーダ雨量観測局のドーム施設があり、展望台にもなっていて360度の展望があった。

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 由布岳、久住山、祖母山、阿蘇山高岳、根子岳、酒呑童子山等々が見え、幾重にも山並が連なっていた。

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【つづく】

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